これまで日本の被害者支援システムは欧米にくらべて大きく遅れているといわれていました。しかし近年は凶悪化する犯罪状況や支援システムの確立を求める国民の地道な訴えを受けて、救済のしくみが急速に拡充されつつあります。システムのさらなる充実をはかるために、国は被害者の方がたの真実の声によりふかく耳をかたむけ、どんな支援が求められているのかをこれからも探求していく必要があるでしょう。
性犯罪は被害者の尊厳をふみにじり、こころと体にきわめて深刻な被害をあたえる重い犯罪です。
被害者は精神的ショックやはずかしさのために被害申告をためらうことも多く、被害の潜在化につながることもあります。
そこで警察では近年、男性だけでなく女性の警察官を捜査や被害者への事情聴取の場にふりあてるなど被害者のニーズに応じた対応ができるようになりました。