性暴力被害者支援センター・ふくおか

092-409-8100

被害後しばらくたった方へ

被害にあって、2~3か月以上たったのに、
こころもからだも調子が元に戻らないということはありませんか?
妊娠の心配など新たな問題も出てくる場合もあります
心配ごとはそのままにせず、早めにご相談ください

被害後まもない方へイラスト

当センターにご相談ください

相談は無料です。匿名でご相談いただけます。
相談内容について、秘密は守ります。安心してご相談してください。

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医療機関でからだのケアを受けましょう

当センターでは、被害にあわれた方が安心して医療機関を受診することができるよう、県内の医療機関と連携しています。
おひとりでの受診が不安な場合は、センターの女性支援員が付き添います。医療費の公費負担を受けられる場合もあります。

産婦人科医療へのご相談を

性被害による妊娠の場合は、母体保護法に基づき、中絶手術を受けることができます。なお、合法的に中絶できる期限は妊娠21週までです。
前回の月経が始まった日を0週0日として数えます。

性感染症かも?と思ったら

性器や口、肛門などの粘膜が他人の粘膜や体液と接触することにより、性感染症に感染する場合があります。
性感染症は無症状の期間があったり、症状が軽くて気づかないために発見が遅くなることがあります。「まさか自分が性感染症に…」と思い、医療機関の受診をためらうこともあるかもしれません。
検査を受けて早めに発見・治療することで、治したり進行を遅らせることができます。
あなたの大切な人に感染させてしまうのを防ぐこともできます。
気になることがあれば、まずは私たちにご相談ください。

性感染症の検査
感染症の種類 潜伏期 検査可能時期 主な症状(初期)
淋病 2~7日 感染より3日後 悪臭を伴う緑黄色のおりもの(女性)
尿道からの黄色の膿、排尿痛(男性)
性器クラミジア 2~3週間 感染より2~3日後 ほとんど無症状、おりものの増加(女性)
排尿痛、尿道からの膿(男性)
喉に感染することがあり、咽頭炎、扁桃炎の原因となる
性器ヘルペス 3~7日 症状が出たとき 性器周囲に水泡ができる強い痛みを伴う
性器カンジダ 数年間潜伏 症状が出たとき ヨーグルト状のおりもの、強い痒み
膣トリコモナス 1~3週間 感染より2~3日後 白色、黄色の泡状、膿を含んだおりもの悪臭を伴う
梅毒 3週間 感染より1ヶ月 感染した場所(口、性器、肛門等)に
小豆大からエンドウ豆大位の痛みのない
赤いできものができる。約1ヶ月で消失するが、
3ヶ月後~3年で再び全身に斑点やぶつぶつができ、
長期に渡って進行する
B型肝炎 1~6ヶ月 感染後3ヶ月後、
または症状ある時
食欲不振、吐き気、嘔吐、全身のだるさ、
初期の風邪様の症状
エイズ(HIV) 数年~10年 感染から3ヶ月後 感染初期(2~4週間)で発熱、喉の痛み、
全身のだるさなどインフルエンザのような症状が
でることがあるが、数週間で消失する。
その後数年~10年ほど無症状期が続く
この期間に免疫力の低下により、エイズ発症に至る
尖圭コンジローマ 数週間~3ヶ月 感染後症状ある時 性器の周辺に薄いピンクや
茶色のイボがたくさんでき、増殖する

こころのケア

ある日突然、とてもつらい体験をすると、こころにいろいろな変化が生じます。
その変化が、数か月あるいは数年間続くこともあります。
また、いったん落ち着いていたのに再び調子が悪くなったりすることもあります。
その時々の状況や環境、体調、出来事などによって心が影響を受けるためです。
当センターでは、女性支援員による面接相談や、女性の臨床心理士によるカウンセリングを受けることができます。
あなたのこころの回復のために何が必要か、一緒に考えてみましょう。

被害後のこころの変化イメージ

これらは、人によってあてはまるものもあれば、そうでないものもあります。そのほかにも、
「あの時こうしていればよかったのに…」と自分を責める、
自分は何もできない、弱い人間になった気がする、
誰もわかってくれない、ひとりぼっちになってしまった
という気持ちになることもあります。
これらの変化は、被害後、一定の時間を過ぎると少しずつ落ち着いていく
と言われていますが、個人差があります。

回復のためにご自身でできること

次のようなことが役に立ちます

呼吸法を試してみる

いろいろな方法がありますが、ここではその中の一つをご紹介します。

1.鼻から息をゆっくりと吸います(3秒程度)
2.少し息を止めます(1~2秒程度)
3.口をすぼめ、ふーっとゆっくり吐きます(6~7秒程度)
苦しくならないよう、自分のペースで行ってください

眠れない、食欲がない、何もする気がしないなどのつらい症状が
続く場合は、各種相談窓口や医療機関等へ早めに相談しましょう。

当センターでは、女性支援員による面接相談や女性の臨床心理士に
よるカウンセリング、医療機関受診への付き添いをすることができます。どうしてよいかわからなかったり、医療機関の受診が不安な場合は、私たちにご相談ください。

公訴時効があります

強制性交等罪や強制わいせつ罪などの事件で、加害者を処罰してほしい時や、罪を認めてほしい場合に、
警察に相談したり被害届けを出したりすることができます。
性犯罪については、公訴時効(強制性交等罪は10年、強制わいせつ罪は7年)があります。
事件から時間が経過すると、証拠集めが難しくなるため、できるだけ早く警察に相談することをお勧めします。
警察への相談や捜査、その後の刑事手続き(裁判など)について不安がある場合は、当センターの提携弁護士による法律相談や、
女性支援員による面接相談を受けることができます。
何ができるか、何をしたほうが良いか、お一人お一人で違うことでしょう。まずはお電話にてご相談ください。

被害後まもない方へ(警察、法律)

生活支援

性暴力によって、それまでできていたことができなくなってしまったり、
環境が変わってしまったりと、その後の生活が一変してしまうことがあります。
あなたが受けた傷から回復し、あなた自身の人生を取り戻すために必要なことを、
私たちと一緒に探してみませんか。
当センターでは、行政などのいろいろな窓口に関する情報をお伝えいたします。
まずはお電話にてご相談ください。

QA

いつまでも忘れられない私は、おかしいですか。
被害から長い時間がたっても、苦しい思いをして、忘れられないことはおかしいことではありません。忘れられたと思っていても、ふとしたきっかけで思い出してしまうこともあるかもしれません。そういうとき、助けを求めたり、あなたの気持ちを受け止めてくれる人はいますか?信頼できる身近な人にその気持ちを話してみると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。被害からどれだけ時間がたっていても、当センターはいつでもあなたからのお電話を待っています。
ずっと眠れない、食欲が戻らないなど、不調が続く場合は、医療機関を受診するのもよいかもしれません。カウンセリングを受けるという方法もあります。当センターにて女性の臨床心理士によるカウンセリングを受けることができます。普段の生活のなかでできることも、このページでご紹介していますので、できることから一つずつ試してみてください。
もうすぐ加害者が出所すると聞きました。
どこかで会わないか心配です。
検察庁に申し出ることで、釈放年月日や保護観察中の
処遇などを教えてもらうことができます。
そのほか、心配なことがあれば当センターにご相談ください。