性暴力被害者支援センター・ふくおか

092-409-8100

被害にあった身近な人との接し方(家族・友人など)

大切な人が性暴力被害にあってしまった
過去の性暴力被害を告白してくれた

どうしたらいいんだろう
どう接したらいいのかわからない

心配でたまらない 加害者が許せない どうしてこんなことに…

性暴力は被害にあった方だけでなく、身近な人にも大きな影響を与えます
被害を打ち明けられたり、相談を受けたあなたが悩み続けないためにも
私たちにご相談ください

被害にあわれた方にとって、どんなことが役に立つのか、
私たちも一緒に考えていきたいと思います

被害にあった身近な人との接し方(家族・友人など)イラスト

被害にあった身近な人との接し方

被害にあわれた方の安全を確保してください

被害にあわれた方は今、安全な場所にいますか? 被害場所にとどまっていたり、 加害者に居場所を知られてはいませんか? 電話番号やメールアドレスなどを知られてはいませんか? 守ってくれる人はそばにいますか? 緊急の場合は、110番など警察に連絡してください。

「あなたは悪くない」と、くりかえし伝えてください

被害にあわれた方は、「私のせいで」「私があのとき、あの場所にいたから」など、自分を責める気持ちが何度も起こります。被害にあわれた方には何の落ち度も責任もないことを、何度でも、くりかえし伝えてください。

信じて話を聞いてください

被害にあわれた方の説明は、あいまいだったり、つじつまが合わないように感じられることがあります。 それは、ショックのために記憶がはっきりしないためかもしれません。 また、あなたに心配をかけたくない、わかってもらえないかもしれないと思って、全てを話さないこともあります。 まずは否定したり疑ったりすることなく話を聞き、受け止めることが大事です。 (ただし、間違った思い込みで自分を責めているときは、そうした思い込みを訂正することが役に立ちます)

気持ちをていねいに聞き、そのまま受け止めてください

性暴力被害のあとは、ふいにさまざまな感情がわき起こることがあります。その感情を否定せず、被害を軽く見ることなく、「そんな気持ちなんだね」と、落ち着いてそのまま受け止めましょう。 安易な同調や励ましは、かえって被害にあわれた方を傷つけることもあります。

あなた自身のこころとからだにも気を配り、無理をしないでください

性被害は、直接の被害者だけでなく、そのまわりの人々にも影響を及ぼします。被害にあわれた方を身近で支える立場となった人自身も、悩み、傷つき、精神的負担を感じることがあります。 あなた自身の気持ちがしんどくなってきたら、私たちにお電話ください。

被害にあった身近な人との接し方

被害を軽く見たり、 本当に事実なのかと 疑ったりしないでください

今の気持ちを否定するようなことを言わないでください

被害にあわれた方を 責めないでください

問いつめるような言い方や聞き方をしないでください

「加害者に復讐する」と 怒ったりすることで、 被害にあわれた方を 怖がらせないでください

本人の望まない行動をとらないようにしてください

性暴力被害からの回復には 個人差があります

長い長い時間がかかる場合も少なくありません
急かさず、じっくり本人のペースを見守る姿勢でいましょう

あなた自身が、がんばりすぎないでください

被害にあわれた方は大きな傷つきを経験しています
被害後の反応や状態、回復までにかかる時間や
道のりはそれぞれ違います
その方の状況に合った対応をすることが大切です
まずは私たちにご相談ください

  • 被害後
    まもない方へ

  • 被害後
    しばらくたった方へ

  • 被害にあった
    こどもたちへ

  • 被害にあった
    男性の方へ

  • 被害にあった
    LGBTの方へ

生活支援

子どもが被害にあった。どう接したらいいのか分からない。
子どもなりに、あなたに対して心配をかけたくない、
悲しませたくない、怒られるかもしれないなど、
複雑な思いを抱え、悩みながらあなたに打ち明けたのかもしれません
平気なように見えても、こころはとても傷ついています

まずは、打ち明けたことを褒めてあげてください
そして、信じて話を聴いてください
安全ないつもどおりの日常生活を取り戻し、安心させてあげましょう
からだをリラックスさせてあげましょう
お子さんの好きなことをしたり、体を動かしてリフレッシュする
ことも役立ちます (ただし、無理にさせる必要はありません。
お子さんのペースに合わせましょう)

傷つき体験によって、からだ、こころ、行動などに
変化があらわれることがあります
この変化が長く続き、学校生活や家庭生活に支障が出る場合、
専門的な治療が必要となります

子どもがひどい目にあって、動揺したり、加害者に怒りがわいてきたり
するかもしれませんが、どうかその感情を子どもにぶつけないでください
感情を抱えきれなくなったり、どうしたらいいか分からないときは、
私たちにお電話ください
交際相手や配偶者から過去の被害経験を告白されたけど、
どうしたらいいかのか分からない。
まず、その方の経験や、今の感情をそのまま受け止めてください
むりにアドバイス等をする必要はありません
また、性被害を告白するにはとても勇気がいります
本人のペースで話を聴くようにし、
それ以上の質問はしないでください

大切な人がそのような体験をしていたと知って、
あなた自身も傷ついたり、 怒りを覚えることがあるかもしれません
「加害者に復讐する」などと言って、被害にあわれた方を
怖がらせないでください
そばで寄り添うあなた自身がしんどくなったときや、
被害にあわれた方の対応に悩んだときには、私たちにお電話ください